交通事故の後しばらく経ってから、首や肩の痛み、手足の痺れなどの症状が出てくることがあります。
その他にも耳鳴りや頭痛、めまい、吐き気、肩のこりなど、いつもと違う体の不調を感じたら、それはむち打ち症かもしれません。
実はむち打ち症は車の追突事故が原因で起こることが最も多いのです。事故から2~3日、中には2週間ほど経ってから症状が出てくるのが特徴ですので、当日は大丈夫でも、しばらくの間は注意が必要です。
また、レントゲンでは異常がわかりづらいケースもありますので、少しでも不調を感じたら、ぜひ診察を受けるようにしましょう。
湿布や痛み止めでとりあえずの痛みは取れますが、それだけでは根本的な治療にはなっていません。
当院では患者様から詳しい症状をお聞きし、視診、触診を行いながら、何が痛みの原因かを探ります。
原因がわかったら、まずは物理療法によって炎症を抑え、次に手技療法を加えて、
痛みの根治を目指します。
むち打ち症には、主に次の5つのタイプがあります。
これは、むち打ち症の70~80%を占める代表的なタイプです。頚椎の周りの筋肉や靭帯などが損傷して起こりますが、レントゲンには異常は見られません。
首の後ろや肩の痛みが激しいのが特徴で、中には、首や肩の動かしにくく、可動範囲が狭くなったしまうこともあります。
これは、首の痛みだけでなく、手足の痺れやだるさ、後頭部の痛み、顔面痛など、首以外の部位にも症状があらわれることがあります。
これは、頚椎の並びが歪んだことで、神経を圧迫しているのが原因です。くしゃみや咳で、痛みが強まることもあります。
主に頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気などの症状が現れるバレ・リュウー症状型というものもあります。
これは、「後部交感神経症候群」とも言われ、頚椎に沿った動脈を流れる血流が低下することで起こります。
主に足の痺れや知覚異常が起こります。ひどくなると、歩行障害が起こったり、膀胱や直腸障害が起こり、尿や便が出にくくなったりするケースもあります。
これは脊髄や下肢に伸びる神経が傷つくことが原因と考えられます。
これらのタイプとは別のケースがあります。脳脊髄液減少型と呼ばれるもので、何らかの衝撃によって脊髄液が漏れ出すことが原因とされていて、初期症状としては、頭痛が現れます。
また、天気、中でも気圧に変化によって症状が変わる特徴があります。